こんにちは!橋口です!
焚き火、またはBBQで火起こしをしてみたけど意外と難しくて苦戦した経験はありませんか?
火起こしは理屈を知ると失敗することはありませんが、理屈を知らなければかなり難易度が高いスキルです。
本記事では「うまく火が起こせない」「火が起こせたと思ったらすぐに消えてしまう」といった悩みを抱えている方に向けて超詳しくコツを教えます(笑)
本記事を理解すれば着火で困ることは今後無くなりますし、焚き火の火力を家のガスコンロのようにコントロールすることも可能です。
かなり本気でこの記事を書いたので若干長文ですが、内容は保証します!
この知識を持っていた僕は大学生の頃、
グループでBBQをするときに火起こしを一瞬で成功させ、料理の時の火力調整が簡単にできるので一目置かれました(笑)
思わぬところでヒーローになることができて嬉しかったです。
本記事の知識をしっかりと理解すれば野外での火の扱いに困ることはまずないので、是非最後までご覧ください(^^♪
【ここで9割決まります】焚き火の起こし方のコツ

火が発生する仕組みを理解しよう!
火が発生し、ものが燃焼仕組みを理解すれば火がつかない時の対処法が自ずと分かるようになります。
なぜなら火や燃焼の仕組みを科学的に理解すると、
目の前で起こっている焚き火の状態を見て、
「今はこの要素が欠けているからこうすれば炎が復活する」というような、臨機応変な対応ができるようになります。
色んな本やサイトで「Aの場合はこう」「Bの場合はこう」と必死に覚えようとしている方もたまに見かけますが、
そもそも火の仕組みをひとつ理解するだけで細かいことを暗記しなくてもその場の環境での対処法が思い浮かびます。
例えば、物質の燃焼は”燃料”・”酸素”・”熱“の3要素が相互に化学反応を起こし循環することで発生する現象です。
(消防士の業界ではこの循環を「ファイアートライアングル」と呼んでいます。)
私たちが普段何気なく行っている消火作業は3つのうちのいずれかを取り除き、循環を止める作業を意味します。
<消火作業の具体例>
・ガスの元栓を閉める→”燃料”を取り除く
・砂をかける→”酸素”を取り除く
・水をかける→“熱”を取り除く
こんな感じです。
詳細は下のリンクの記事でめちゃめちゃ詳しく説明しているので是非ご覧ください。
本記事とリンクの記事の知識を併せると誰でも焚き火マスターになれます(笑)
木と枝を準備しよう
さて、火の仕組みがざっくり分かったところで具体的なコツを紹介していきましょう!
はじめに行うのが燃料です。
ぶっちゃけ、ここで着火が成功するかどうかの8割は決まります。(笑)
まずは4種類の大きさの燃料を探します。
<燃料集めのリスト>
① 火口(枯葉、ススキ、杉の葉、松ぼっくり、超細い枝)
→マッチの火でも引火するような着火剤の役割を担えるもの
② 小枝
→小指ほど太さ
→3歳児でも簡単に折れるような強度が目安
③ 中枝
→人差し指と中指を合わせた幅が直径
→両手と膝を使って“てこの原理”で折れるくらいの強度が目安
④ 大枝
→成人男性の手首ほどの直径
→枝の先端を踏んで“てこの原理”で折れるくらいの強度が目安
※特に②小枝と③中枝を一番多く使います。たくさん集めましょう。
拾ってきたら自分が作る焚き火の大きさに合わせて長さを整えます。
★4種類の画像
こんな感じです。この準備ができたら幼稚園児でも着火できます(笑)
(逆にここをサボると着火できずに後から大変になります。”(-“”-)”)
【重要】薪を集める際の注意点
薪を集める際に太さや長さがいい感じのものでも以下のものは使わないでください。
・乾燥していない生木
→中がまだ青々しい。簡単にポキンと折れない。
・湿った枯葉や木
→晴れていても湿った土に接していればアウトです。
これらの共通点は薪の内部に多量の水分を含んでいることです。
そしてこの水分が焚き付けの時に一番必要な“熱”を奪ってしまいます。”(-“”-)”
水分を含んだ薪は燃焼を始める前に内部の水分が蒸発します。
(水は燃えませんよね。故に燃える前に水を飛ばす段階があります。)
その際の気化熱で周囲の温度を下げてしまうので着火の大きな妨げになります。
(おそらく初心者の方の失敗の多くはこれが原因だと思います)
それでは、使っていい薪を判断する基準はどこでしょうか?
判断基準は折ったときにパキンッと気持ちのいい音が鳴るかどうかです。
基本的には音で判断してください。( ;∀;)
見た目でいうと、水分が残っていたりまだ生木の状態の木はしなるように曲がりながら折れたりするのですぐに分かります。
絶対に失敗しない着火の手順
一番大変な薪集めが終わりました。お疲れ様です!
それでは、いよいよ着火していきましょう!(^^♪
<火の育て方>
① 最初に着火剤や火口を一番下において点火します。
→ここからは安定するまでノンストップです!
② 火が点いたら集めた“小枝”をすぐに覆い被せます。
→鳥の巣を作るようにどっさりと被せます。
(内部に熱を閉じ込めるようなイメージです)
※小枝をどんなに上から被せても空気の通り道は絶対にふさがらないので安心して火種を閉じ込めてください( ;∀;)
※この時に必要以上に息を吹きかけたり、団扇で扇いだりして風を送らないでください!
(“酸素”は十分足りているので“熱”を蓄える妨げにしかなりません。)
③ ”小枝”に引火したら”中枝”と“大枝”を立てかけるように置きます
→一般的な三角形や井戸型のような組み方で問題ありません。
(小枝のように置いてしまうとさすがに火種に負荷がかかるのでここは空気の通り道を意識してください)
④ ”大枝”に引火したら安定した証拠なのでひとまず安心です
→最初のうちは”中枝”をこまめに補充して火を絶やさないようにしましょう
以上で完了です。
適切な大きさと状態の燃料を十分な量集めていれば絶対に失敗しません。
色々書きましたが要するにちゃんとした燃料を小さい順に上から置いていくだけなのでめちゃめちゃ簡単ですね(^^♪
仕事と同じで、自然界でも準備が9割大事ってことです!(笑)
【道具が揃えば超簡単です】焚き火を維持するコツ

熾火を作って熱を蓄積させよう
火が点いたら意識することを教えます。
結論としては「大きな薪の中に熱を蓄えること」です。
つまりたくさんの“熾火”を作ることです。
★熾火の写真
熾火は炎が上がっていないので消し炭に見えるかもしれませんが、この白い木の中に700℃以上の熱が蓄えられています。
料理をするときは熾火の状態でやることが重要なポイントになります。
熾火からは遠赤外線の熱が放射されているので焚き火のように表面だけ焦がすというようなことがありません。
炎が出ていないので過度に食材を焦がさず中まで火を通す最高の状態です。
(焼き鳥屋などで見られる炭火は熾火の状態を指します)
<熾火を使った火加減の調整>
・火力を上げる:熾火を多く寄せ集める
・火力を下げる:熾火を少なくする
これだけの話です。簡単ですよね?(^^♪
そしてこの熾火は酸素を送り込めば循環が再開して簡単に発火します。
つまり一度焚き火が消えように見えても熾火さえきちんと作っておけば、
上から枝を乗せて酸素を送ることでいつでも簡単に焚き火が復活するというわけです。
これを勘違いしてしまうとガンガン火柱が上がっているうちに調理を済ませようとして、
「忙しいしなんかめっちゃ焦げるし、”(-“”-)”」
的な失敗に陥りますのでお気を付けください(笑)
因みに酸素を送るときにうちわを使うと酸素が効率的に届きません。
それに余計な灰を舞い上げることになるので、ファイヤブラスターを使いましょう。

めっちゃ便利です(笑)
これを使うと団扇になんか戻れなくなりますよ!
投入する木の大きさや乾燥具合に注意!
熾火を蓄えると多少湿った木を投入しても700℃の熱で一気に蒸発して発火します。
なので安定したら特に投入する薪は気にしなくても大丈夫ですが、一応焚き火全体としての勢いは弱まってしまうのでおすすめしません。
そこで、「焚き火の熱で生木や湿った木を乾かす」という発想を持っておくといいと思います。
焚き火に直接投入すると威力が弱まってしまいますが、焚き火を風から守るようにそばに置いておく。
すると燃焼の熱で急速に乾いていくので後で“良い燃料”として活用することができます。
【火の特性を知りましょう】焚き火の火力をコントロールする

重要なポイント
ここまで一気に説明してきたので最後に整理して、まとめておきます。
<重要な知識>
・良い薪をしっかりと集める
・焚き火の“熱”に注目する
色々な理屈や根拠を説明しながらでしたので長くなりましたが、焚き火のコツは上の二つで完結します(笑)
もっと書き足そうかと思いましたがこの二つが全てです( ;∀;)
<焚き火料理のコツ>
・炎の大きさ=熱量ではありません!
・熾火の大きさ、多さ=熱量です!
強火にしたいときは熾火を集め、弱火にしたいときは熾火を散らせる。
以上です。
料理が終わって燃え盛る焚き火をすぐに楽しみたいときは、
「集めた熾火の上に小枝や中枝を乗せ、酸素を少し送り込む」
これで一瞬で点きます!
(番外編)焚き火の炎色反応で遊んでみよう!
焚き火の授業はこれで終わりです。
面白いものを見つけたのでちょっと気晴らしにご紹介します(^^♪

炎色反応の理論を活用して焚き火を虹色に変化させる粉です。
お子さんや友人、恋人などお連れの方がちょっと焚き火に飽きてきたときに使ってください。
薪と一緒にこっそり放り込むとほとんどの人がびっくりするので面白いです(笑)
おわりに
ここまで読んでくださってありがとうございます。
本記事とリンク先の記事を読むと一般人としての炎に関する知識と扱いのレベルはトップクラスです。
あくまでこれはインプットの段階ですので、次に焚き火をする際にこれを意識してアウトプットしてみてください。
一度成功体験をすると深く理解することができます。
深く理解すると他の人が着火に困っている様子を見ると何が原因かすぐに気づけるようにもなりますよ!(^^)/
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